miracle☆orion

好きなものを好きだと言いたい。

あたしをサンパチで殴って(ジョー・力一おやすみボイス感想)

のんだくれ介抱ボイスがあまりに良すぎて、「付き合う前の状態がこれなら、付き合ってる設定だとどうなるんだ……!?」と思い、おやすみボイスを購入しました。
ザ・王道……!王道の甘さ……!!
のんだくれ介抱が本編、おやすみがファンディスク。
各トラックごとにスチルがしっかり頭に浮かびます。
何なら表情差分まで浮かぶ。
お酒を飲んだ二人がお付き合いを始めて、おうちデートする関係性になったのかなと思うとニヤニヤしてしまいます。
真っ暗にしても大丈夫か確認している辺り、初めての同衾なんですかね……!
 
聴いていて恥ずかしくなるようなボイスは苦手だと本人もおっしゃっていたので、確かにイチャイチャ成分は薄めているのかもしれない。
普通に映画一本観てしまうとか、一緒に寝るけど腕枕はしないとか。
それでも「ひとんちの枕みたい」という台詞からちゃっかり匂い嗅いでるのが読み取れるし、寝落ちる寸前のじゃれ合う声も甘い空気感たっぷりだし、乙女ゲー脳をしっかり満足させてくれる匙加減がやっぱり上手いです。
ラストの台詞に降参感と色っぽさが滲んでいて、この先に待ち受けるハイパーイチャイチャタイムがいくらでも妄想で補完できてしまう。
 
程よい甘さに仕上がっているのは、基本的に「あなた」にイニシアチブを取らせる形になっているからなんですかね。
力一さんの方からぐいぐい来るのではなく、「あなた」の仰せのままに。
「あなた」の望みに応えてくれる受け身のスタンスだけれど、「俺にも聞いて」と可愛くおねだりしてくる。
夏まつりの時も「俺にも言って」と言っていますし、自分がしてほしいことを相手にもしてくれる人なのかなぁ……と思ったり。
そして彼女の積極性を見ていると、これは酔った勢いで自分から告白してますわ……力一さんの捏造ではなさそうだわ……と思いました。
 
こちらの願いを聞いてくれる力一さんだから、一緒に死体も埋めてくれる訳で……と唐突に話が飛躍してしまうんですが。
「あなた」にイニシアチブを取らせる力一さんの構図は、死体埋めにも適用されているんですよね。
自分は共犯者、「あなた」が首謀者。
天国でも地獄でも一緒に行ってあげるから、「はぐれないで」。
どんなに甘い時間を過ごしても、死体埋めと夏まつりが頭から離れない辺り、やっぱり夏まつりも遅効性の毒ですね……。
甘さを口に含んだまま夏まつりを反芻していたら、はぐれてしまった力一さんの演技も見てみたくなってしまい……失恋ボイス(力一さんが失恋する側)とかあったらいいなと思うんですけど……どうですか……既にあるなら教えてください……。